お盆とは正式名称は「盂蘭盆会うらぼんえ」と呼ばれます。亡くなられた方やご先祖様が、あの世と呼ばれる世界(浄土)からこの世

        (現世)に戻ってくる期間の事です。個人が生前を過ごした場所、主に自宅でお迎えし、再び戻っていくあの世での幸せ

        (冥福)を祈る機会となります。正式名称である盂蘭盆会は仏教の「盂蘭盆経うらぼんきょう」というお経に由来していると

        されています。


  時期 2021年8月13日(金)『迎え火=盆の入り』~16日(月)『送り火=盆明け』 

●お盆は一年に一度、ご先祖さまが家に帰ってくる時期です。

 昔からお盆の入りの日には『迎え火』を焚いてお迎えします。

 『迎え火』とは、ご先祖さまが迷わないようにするための

 「家はここです」と目印を示す風習になります。

 あらかじめ準備するものは、迎え火と送り火は通常おがら

 呼ばれる皮を剥いだ麻の茎を使いますが、代用は割り箸でも

 OKです。平皿は焙烙(ほうろく)と呼ばれる素焼きの平皿を

 使いますが家庭にある耐熱の平皿でも代用できます。

 ちなみにお盆の最後は、家で過ごしていただいたご先祖様を

 今度は「送り火」でお見送りします。

 7月16日、または8月16日の盆明けの日に行われています。

 基本的に迎え火と同じですが、時間は日が完全に暮れてから。

 これは、家で夕食を召し上がっていただいてから、ゆっくり帰って

 ほしいという願いが込められているのです。


  お盆にする事

  • 精霊棚または真鍮の盆棚などを用意する。
  • 御霊のためにお食事=膳を用意する。
  • なすと賽の目に刻んだきゅうりで精霊馬(しょうりょううま)をつくる。
  • お墓や仏壇をきれいにして果物などのお供え物やお飾りをする。仏壇の掃除を行い仏具に不具合がないか確認をする。
  • 仏壇には位牌も安置し、線香をたてる。香炉の灰を交換する。
  • 空間を清め、迎え火を焚いて霊魂を迎える。
  • 精霊棚には欠かさずにお供え物をおく。
  • 送り火を焚いて霊魂を送る。