■木工技術     改善業務紹介TOP4  改善業務紹介TOP5    ●酸に強い木製台車の製作・作業台・サイレントボックス他 会社内30台ほど

  ◇鉄や金属には無い木の暖かみと風合い・優しさ・錆びない

 ・接合方法各種

 ・木材の特長・特質

 ・接着剤強度

 ・電動工具の種類と特長

 ・2by/4by材サイズ

 ・木材の種類と特長

*ポケットホ-ル・ダボ・ビスケット

*柱の向き 元口・末口 木表 木裏

*アメリカ製と日本製の強度比較

*木工の電動工具紹介

*インチサイズ木材種類

*木材博物館・木Net



ポケットホ-ルによる接合

A木材とB木材を固定する際の接合方法です。

Aより専用の治具を用いて、斜めにザグリ孔を開けます。そこに専用の木ネジ(ネジ部とストレ-ト部)にて締め付け、A側よりB木材を引っ張る形で接合する為、強度は強い。木口等の弱い部分の接合と異なり、側面に接合する為、強度は強い。


 メカニズム(剛性の強い理由)

専用ネジはコ-ススレッドと異なり、全ネジではなく、ネジが切った部分とストレ-トに分かれ、ネジ頭は四角専用ビットを使用します。又、コ-ススレッドは、皿ネジが多いが、ポケットホ-ルネジはトラスネジの頭に近く、座面にて力を抑える。


 木材の繊維の方向性

   (木口は垂直方向/輪切り)

木材には、元口(根っこ側)と末吉(枝上)の向きに道管が走っており、木材は根っこより水分を吸い込み道管を通し、上に向かっていく。木口とはその道管を垂直に切ったもので、ネジを締めた場合、側面と極端に強度が変わります。木口に木ネジを挿してもネジの山が引っかかりずらい。


 ポケットホ-ル製作用治具

    ●C製の偽物には注意

    ●コースレッドビスでは剛性

     得られない。専用ビス必須

    ●穴埋めも可能

ポケットホ-ルの老舗はアメリカのKreg社でポケットホ-ルを開発した工具専門のメ-カ-です。

1by材.2by材を主に様々な加工治具を開発しています。手動に近いR3や320といったタイプのポケットホ-ルジョイントの他にK-4/5や最近では720PROや520PROを開発しています。シンプルかつ剛性の強い接合法を一度お試ししてはどうでしょうか?。

個人的にはR3を使っていますが、剛性を得るためにはほぞに近いとても優れた接合方法です。



■柱の立て方

 (元口・末口の見分け方)

  柱の上下は決まっており、

  家を建てる際の柱は、自然界

  で生えていた状態で組むのが

  長持ちし、逆にすると不幸を

  もたらすというたとえもある

  ようです。基本的に大工さん

  はそれを見分けて組んでいま

  すが、プレ-ナ-作業にて

  ほぞを作る際に分けています。

1.年輪の幅が広く、赤みが多いほうが元口(根側)

2.タケノコ模様の上側が末口、下が元口

3.節の芯が上へ向いているほうが末口

4.板目ですと見分け方は比較的簡単ですが、柾目は

 ある程度、経験が必要。柾目は高級板ですので

 あまり使いませんですので、DIYでは不要




■木工ボンドの特長と強度比較

 ●条件・環境・場所により異なります。

 ●木口は吸い込むため、極端に弱くなる。

 ●温度条件により、選択可能:タイトボンド

●フランクリン タイトボンド(アメリカ製)

●ゴリラウッドグル-(アメリカ製)

●コニシボンド(日本製)

●セメダイン木工用接着剤(日本製)

 

■ウッドグル-木工用接着剤(耐水性有)

■ポリウレタングル-

■CAグル-(瞬間接着剤)

■エポキシ系接着剤



■木工用道具/工具

●電動工具

 ・丸鋸 ・卓上丸鋸 ・スライド丸鋸 ・ジグソ- ・ハンドソ-

 ・高速切断機 ・バンドソ- ・レシプロソ- ・サンダ-

 ・ディスクグラインダ- ・ベルトディスクサンダ- ・トリマ-

 ・ルータ- ・ジョイントカッタ- ・インパクトドライバ-

 ・ドリルドライバ- ・振動ドリル ・コンタ-マシン 

 ・マルチツール ・ランダムサンダ- ・エア-コンプレッサ-

 ・充電式チェ-ンソ- ・電動タッカ- ・スピンドルサンダ-

 ・オービタルサンダ- ・パームサンダ- ・セーパ-ソ-

 ・レーザ-墨出し器 ・チップソ-

 



■2×材SPF材 規格表


■木材の種類と特性


■安来鋼(ヤスキハガネ) ノミの材料(職人用)

島根県は古代から良質な砂鉄の産出地であり、たたら製鉄が盛んであった。こうして精製した和鋼は「桜印」のブランドで知られている。戦前において日立金属安来工場の前身である安来鉄鋼合資会社の伊部喜作らが、松江電灯協力のもと、東洋で初めて高速度工具鋼を電気製鋼で開発したことで近代製鋼においても更なるブランドを確立した。現在は島根県安来市の日立金属冶金研究所で開発され同安来工場で、先端技術を駆使して造られた材料の強さが求められる刃物・金型、高性能機械等向けの工具鋼を代表とする特殊鋼すべての名称と定義されている。これらは「YSSヤスキハガネ」(YSSはYasugi Speciality Steelの略)として登録商標されている。古来の正統的和鋼として、同地方の奥出雲町では年に数回の古来のたたら吹き製法により玉鋼がつくられ、日本刀の原料として全国の刀匠に配布されている。


  ■鋼の種類と特長


    ●安来鋼白紙2号

通称白紙2号、 のみや和包丁に使われる代表的な高級刃物鋼。 扱いが難しく職人の技次第といったところはありますが熟練の鍛冶職人が扱えば、鋭い切れ味が得られ適度な粘りがあり永切れし、また研ぎやすい上質な包丁に仕上げることができます。白紙、青紙、銀紙シリーズは全て日立金属製の鋼です。


    ●安来鋼白紙1号

通称白紙1号。白紙2号よりも炭素の量が増え、硬度と切れ味がさらに向上した鋼です。しかし硬度と切れ味が増すほどハガネは脆くなります。 白紙1号を正しくは扱うには熟練の技が必要となり、現在はそれだけの技のある職人が少ないため、 白紙1号の包丁は非常に珍しくなっています。


    ●安来鋼青紙1号

通称青紙1号。白紙1号に少量のクロームとタングステンを加えることにより白紙鋼の熱処理の難しさを解消し、それと同時に粘り(欠けにくく)や対磨耗性(永切れ)を向上させた鋼です。 青紙2号よりも炭素の量が多いため硬く鋭い包丁になります。 そのため出刃や柳刃包丁など厚みのある包丁を研ぐ時は手間と時間がかかります。


    ●安来鋼青紙ス-パ-

通称青紙スーパー。炭素やクロムの含有量がとても高く、日立金属の白紙、青紙シリーズの中でも最高峰の鋼です。非常に硬度が高く、切れ味にこだわるユーザー向けの高級三徳包丁や牛刀用の鋼材として使われます。